「うか」120  トップページへ
ニ ュ ー ス ・ お 知 ら せ

      ご報告とご案内    岡田 健嗣

 1 機関誌『うか』第120号の発行
 本誌・機関誌『うか』の第120号を、やっと発行できる運びとなりました。
 本誌は、編集・印刷・製本・発送という一連の流れを、会員の皆様の手作業によって行っていただいております。その作業は、神奈川県民センターという神奈川県の、市民がその活動のために利用できるオープン・スペースを設けた施設を利用させていただいて行っております。
 今年・年明けには、誰も想像していなかったような事態が、2月から起こり始めました。しかし当初は国民のほとんどの人が、さほどのことはあるまいという認識だったと思います。ところが3月・4月と進みますと、それが如何に重大な事態であるかが、徐々に明らかになって参りました。言うまでもなく新型コロナ・ウィルス・COVID-19の蔓延です。
 このことはここで申し上げるにも及ばないことですが、しかしそれでもパンデミックという事態がどんなものか、誠に想像を絶するものであることを、その後、骨身に染みて知ることになりました。政府や自治体からは行動の自粛が呼びかけられて、可能な限り外出をしないことが求められました。
 異口同音に言われることで、私も同様に思うことですが、これによって当初は、自宅に籠もらざるを得なくなり、そのことを大いにストレスに感じていたのですが、そのうちに逆転して、用件ができて外出しなければいけないことになると、むしろそれが億劫に思うようになって来たことです。自宅に籠もって外へ出ないのが、だんだん心地よくなって来てしまったのでした。それもどうやら私1人のことではなく、多くの方がそう感じているらしいことを知りました。小さなことではありますがこのことは、社会のちょっとした病理ではないかとさえ思われます。
 そんな中、本誌は、この春・4月に発行する予定でしたが、公共団体の運営する施設は、一早く新型コロナの対策に乗り出して、4月ごろから全面的に休館となりました。本誌の印刷・製本の作業を行っていた県民センターも同様に休館となって、その作業を行うことができなくなりました。現在は全くの休館ということではなく、時間や人数の制限を設けつつ、作業ができるようになって参りました。
 現在もこのパンデミックは継続中で、今後の流行がどのようになって行くかは、全く分かりません。一見日常を取り戻しているように見える現状も、日々の感染者の数だけ見れば、強烈な自粛ムードに支配されていた4・5・6月のころよりも多いのです。クラスタも広範囲に発生しているようです。
 注意深く対処して行きたいと思います。

 2 賛助会員の皆様への御礼
 2019年度にも多くの方に賛助会費をお納めいただきました。誠にありがとうございました。
 皆様のご芳名は、左の通りです。

  村田忠禧様、 木原純子様、 関口常正様、
  河村美智子様、馬場威力様、 政井宗夫様、
  武田幸太郎様、田崎吾郎様、 大滝政雄様、
  坂口喜代様

 深く御礼申し上げます。有効に使わせていただきます。

 3 日本漢点字協会
 日本漢点字協会は、この春、解散しました。
 旧会員に対して、まだ連絡はありませんが、「点字毎日」の報道では、解散ということになったようです。
 会長をお勤めになっておられた川上先生の奥様・川上リツエ様が急逝されて3年を超えました。この間、臨時に運営に当たって下さっていた加藤俊和氏は、まず当初に、会費の徴収を停止し、会員の資格を停止なさいました。続けて会の残務の整理に入ることを理事会に提案し、了承されました。その後は加藤氏を中心に、整理を進めてこられたものと思われます。
 現状で私どもが分かっているのはこれだけです。
 私が最も気になることは、多くのボランティアの皆様の手によって製作された漢点字書の行方です。本来ならば漢点字使用者が力を合わせてそれを守らなければいけないものですが、現状としては、そのような呼びかけはありません。旧会員である漢点字使用者からも、声が上がっている様子がありません。
 以上が現在知り得る情況です。
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