正式名は「横浜漢点字羽化の会」と称し1992年に発足しました。
代表は岡田健嗣です。
目的はその規約から転記しますと、
本会の目的は、以下の二つである。
(1)本会は、漢字体系の触読文字である『漢点字』で表わされた点字の資料を製作して、『漢点字』を必要とする者にそれを提供する。
(2)本会は、任意のボランティア団体として、(1)の活動を通して、日本語の標準的な表記法である『漢字仮名交じり文』を、視覚障害者の文字である点字に実現されるべきことを一般の認識に求め、『漢点字』の普及に努める。
とあります。
要するに漢点字を普及するために、書物や雑誌、新聞などの日本語の資料を、漢点字の資料に移し変えて、視覚障害の需要者に提供することを内容とする、ボランティア活動のグループです。
毎月、定例会を行っており、許される限り桜木町のボランティアセンターが会場です。そこで活動の連絡や情報交換、入力や漢点字への変換に関する周知徹底、技術的な指導などがなされます。
また、機関紙「うか」(無料)を隔月発行しております。
実際の制作活動の概要を順を追って述べますと、
@ 需要者からのニーズに応えて、点訳の対象を選定する
A まとめ担当者を決め、入力分担者を募る
B 対象文を適当な量に分け、参加者に割り当て、各自がテキスト文に入力します。この場合、漢点字に変換する規準に沿う
C 参加者相互で、入力文を校正する
D 担当者が変換ソフト「EIBRKW」を使って漢点字ファイルにする。
E これをもとに漢点字プリンターで点字に印刷(打ち出し)する
もしくは漢点字の電子データ(EIBファイル)の作成と配布
F 指定された形に製本する。
G 注文者に納入する
この作業の入力や変換作業はパソコンの使用が中核となります。
上記のファイルのやり取りや連絡は最近では WINDOWS によるメールが主体になってきています。