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ニ ュ ー ス ・ お 知 ら せ

      ご報告とご案内    岡田 健嗣

 1 新年を迎えました。
 明けましてお目出度うございます。
 本会会員の皆様、並びにご利用者の皆様、そして本会の活動をご支援下さっておられます皆様、また本誌の読者の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
 本年は2025年です。21世紀に入ったのはついこの前と思っておりましたが、既に4分の1世紀を過ごしたことになります。
 また今年は、ルイ・ブライユが点字を発表して200年目の年でもあります。視覚障害者にも文字の世界が開けた年から200年です。
 視覚障害者の読書の環境、また視覚障害者自身の読書への意欲が、今後問われることになるのではと思われます。
 本年もご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 2 発足から30年目に
 本会「漢点字羽化の会」は、「横浜漢点字羽化の会」として、1996年の1月末日にスタートしました。従ってこの2月から、活動は30年目に入ります。
 また、2005年には東京でも会員を募り、「東京漢点字羽化の会」として活動を始めました。このように「漢点字羽化の会」としての活動は、現在2つの拠点で活動しております。
 本会の発足に当たって、活動の方針として、3つの柱を立ててみました。それは、
 ①漢点字を読み書きするに際して、基本的に必要な資料の製作。
 ②漢点字の普及活動。
 ③ニーズに応じた漢点字の資料の製作。
というものでした。
 現在振り返ってみて、この3つの柱は間違ってはいなかったと思っております。しかしながらこの3つが、悉く成し遂げられたとは、残念ながら申せません。
 ①の基本的な資料の製作。これはそれまでに全くなかったものですので、ゼロからの出発ということになりました。会員の皆様のお力が大いに発揮されて、かなりの達成度を上げることができたと思っております。詳細は別稿に譲ることにさせていただいて、何と申しても、会員の皆様への感謝を惜しむことはできません。
 ②の普及活動は、思うような成果を上げたとは言えないかもしれません。しかし現在も、勉強を続けて下さっている皆様もおられます。何とか頑張りたいと思っております。
 ③のニーズへの対応、これは現在は全くニーズが途絶えておりまして、これはほぼ失敗と申すしかありません。当初は、視覚障害者の読書欲を期待してこういう柱を立ててみたのですが、最初の数年はニーズをお寄せ下さる方もおられましたが、残念ながら継続してお寄せ下さることがなく、現在に至っております。
 恐らく今後、このような本会の活動に、何らかの評価をいただくことになろうかと思いますが、自己評価としても、資料の製作以外は、かなり困難を感じてやって来たと言わざるを得ません。
 しかし資料の製作は、電子データとしても残りますので、後の皆様のご利用に、十分お応えできるものと考えております。

 3 『諸注評釈新芭蕉俳句大成』
 今年度・令和6(2024)年度分の、横浜市中央図書館様への納入書として、『諸注評釈新芭蕉俳句大成』(佐藤勝明編、明治書院)の、第4分冊から第11分冊までの8分冊を製作しております。
 現在は、製作の作業の最後の工程に入っております。4月には横浜市中央図書館の書架に並びます。ご利用のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
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