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編 集 後 記 宮 澤 義 文 |
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「うか」131号(2024年10月) 編集を担当されている宮澤さんが体調をくずされて、木下がピンチヒッターとして再登場です。 岡田さんの町田での講演会には私も同席させていただきました。会場には、多数の赤十字奉仕団のボランティアの方々の他に、視覚障害者の方も何人かお見えでした。講演後の質疑で、その中の1人から岡田さんの漢点字に関する説明がよく理解されていない様子が見受けられました。岡田さんの説明を聞けば、漢点字というものが簡単に覚えられるのではないかという期待を持っていたようですが、そうではないことを知って、がっかりしたようです。 日本語が、漢字なくしては完全に表現することが不可能な言語であることは明らかです。書かれた日本語の文章を正確に点字で表現するには漢点字を利用するしか方法がないと思います。しかし、漢点字を使って表現された文書を読むには数千個の漢点字を覚える必要があります。それを実行しようという意欲を持った視覚障害者の方が増えてくれないということが、残念でなりません。(木下 和久) 「うか」130号(2024年7月) 今号で山内様の「障害をめぐる…」を読んで、国連で「障害者権利条約」が採択されてから国内法等を見直し、障害者差別解消法、改正教科書バリアフリー法、著作権法など各種整備されて、広い意味での障害者を対象とする法整備となったことが分かりました。 ここ数年で障害者の社会進出が、特に社会活動やスポーツに表れているように思います。障害者への理解が徐々に深まり、ともに活動する様子が紙面にも報道されるようになりました。 一方、悲しいながら障害を持っている人が施設等で暴力など虐待を受けていることも日々報道されています。非常に難しい問題ですが、法律での罰則の強化、監視の強化、孤立を防ぐサポート等個人や地域で協力し防ぎたいものです。 これからは、障害者との共存に向けて、どうやって参加するか、また、一方で何を情報発信、何を整備するか等考え、お互いに理解と協力して共に歩みたいものです。(宮澤 義文) 「うか」129号(2024年4月) 今号で山内様の「高齢者施設でのお話し会」から、話し手は、高齢者がどうしたら興味を持って、話をきこうとするか、話し方を工夫しているようです。例えば、道具や現物を利用したり、専門家にお願いしたり、人を変え、品を変える試みが行われていることがよく分かりました。前々回の「障害者の子供さんに読み聞かせする」のと基本はよく似ているように思えました。 興味を持たせる話し方は、常に努力・工夫することである。障害者、高齢者にかかわらず誰に対しても、話を聞いてもらい、興味を持ってもらい、理解してもらうためにどう進めるか考え実践することが大切なことと改めて感じました。 この春、桜を楽しまれましたか。開花する時期に寒くなったり暑くなったり、大雨・強風になったりと、天候が定まらず今年は難しいと思っていました。私は横浜の三ツ池公園でソメイヨシノやオオシマザクラなどそれなりに楽しめました。(宮澤 義文) 「うか」128号(2024年1月) 明けましておめでとうございます。 皆様は新年をどのようにお迎えになられたのでしょうか。 新年早々、能登地方を襲った震度7強の大地震、羽田空港での飛行機どうしの衝突炎上事故と悲しい、つらいニュースが飛び込んできました。特に、能登地方の地震は、TV等の地震情報を見聞きするたび被害が広範囲に、深刻さが伝わってきます。被災された方を思うと気持ちが沈みます。一日も早い復興を願っています。 思えば29年前、西宮に住んでいたころ、関西淡路大地震が脳裏に浮かびました。一瞬にしてタンスなどほとんどが倒れました。幸運にも、家族にけがはありませんでした。時は進みましたが、自然災害を予知することは不可能、普段からの防災、減災が大切と思っています。 今年は辰年、龍神の力で災難や争い事を吹き飛ばし、明るい、平和な年に転じたいものです。(宮澤 義文) 「うか」127号(2023年10月) 今号で山内様の「障害のある子どもへの読み聞かせ方法」を目にして、子どもに寄り添い、障害の程度に応じるとはどういうことか、興味を持たせるには、理解しやすくする方法は何かなどを考え、読み方に工夫をこらしているのがよくわかりました。興味を覚えました。 私も拡大写本のボランティアをしています。目に障害のある小・中学生の子どもさんに教科書の拡大写本を手書きやパソコンで作成し提供しています。同じように障害の程度にあわせ、文字、図等を大きくしたり、太い線に変えたり、見やすい色に変えたり、白黒反転したり等、1冊の教科書で拡大では20分冊以上にもなることがあります。 先日近くの図書館に行ったとき、「みる、さわる、きく」のパンフレットを目にしました。読書の季節でもあり、読書方法にもいろいろなかたち「図書バリアフリー」があるのですね。(宮澤 義文) 「うか」126号(2023年7月) 長い間「うか」の編集を担当してくださいました木下様が高齢ということで任を離れることになりました。後任として宮澤が担当することになりました。 今まで「うか」の発行に際し、印刷・発送のお手伝いをさせていただいておりました。編集作業には一切携わってはいませんでした。木下様は55号から125号まで長い間担当されたことを思うとそのエネルギーは驚くばかりです。 私は冊子作成ソフト「一太郎」も初めてで、不安ばかりですが木下様の全面的な御指導・御協力を仰ぎ努力をしたいと思っています。宜しくお願いいたします。 さて、今年の梅雨は、梅雨前線による大雨、線状降水帯、土石流等報道を見聞きするたび被災者のご苦労が頭をよぎります。一方、梅雨の晴れ間には道ばたに、紫やピンク、白など色とりどりの紫陽花や淡い紫のクレマチス、真っ赤なバラ、など心を和ませてくれます。自然はままならないものですね。(宮澤 義文) |
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